オリーブポリフェノールには、抗炎症作用があります。抗炎症作用とは、変形性関節症※1などの関節痛に対する予防や改善が期待できることを意味しています。Grap’sud社は、オリーブポリフェノールの抗炎症効果に関する可能性について研究を行いました。
Grap’sud社のオリーブポリフェノール素材である「Olivex®HT6」を配合した「OleoGrape®SEED」※2という製剤を使用して、抗炎症作用があるかどうかの確認試験(In vitro試験、In vivo試験)を行いました。(現在人臨床試験についても取組みを始めています。)
※1「変形性関節症」とは
関節に痛みや腫れが生じる病気です。骨と骨の間にある軟骨がすり減って、大きな摩擦が生じて炎症が起きた結果、痛みや腫れが生じるものです。
※2「OleoGrape®SEED」とは
Olivex®HT6(オリーブ果実ポリフェノール)とexGrape®Seed(ブドウ種子ポリフェノール)を配合した製剤です。
In Vitro(インビトロ)とは、「試験管内で」という意味で、試験管や培養器などの中で人や動物の組織を用いて、体内と同じ環境を人工的に作り、物質の反応を確認します。
生体外での抗炎症効果を評価した結果、濃度依存別にその効果が認められました。
In Vivo(インビボ)とは、「生体内で」という意味で、うさぎなどの生体を用いて物質を直接生体に投与して、その生体における反応を確認します。
各グラフの縦軸は炎症の度合を示しており、横軸は製剤の濃度を示しています。それぞれのグラフは、「OleoGrape®Seed」を添加していない時と添加時における炎症の度合を示しています。グラフ中にあるIL-1βとは、炎症を引き起こす物質です。
※3「NO」とは……生理活性物質の一種です。炎症反応に深く関与します。
※4「PGE」とは……生体内で働く脂質であり、細胞に作用し炎症を引き起こします。